人生死ぬまでの暇つぶし

時間が足りていないオタクの日記です

実写版アラジン 感想

ネット上のログ整理も兼ねて、過去にふせったーで書き殴った実写版アラジンの感想です。ちょっと手直ししてます。最終的に字幕と吹き替え両方見た。

 

実写版アラジン、冒頭の人間になったジーニーが登場するところから最高だった

 

昨日の熱が冷めないので書きます。先に言っておくと、私が見たのは吹き替え版です。山ちゃんへの賛辞が多めの文です。

 

冒頭でウィルスミスの顔をして山ちゃんの声で喋る男が出てきた時点で、「えっっっ!??? ジーニー?? でも子供いるしな……いやでもジーニーだよね!?!? なに今回は人間になるんか!?」と、既にアニメ版との差異を見せつけられて興奮してしまった。

そしてそのまま始まるアラビアン・ナイト。最高すぎた。音楽重厚すぎるし、なにより山ちゃんの声!!!! 世界観に合いすぎてた。すごい……この時点でこの映画がやばい出来であることを悟る。

 

アラジンの声もいいよね〜。個人的にアラジンは生まれ育った環境ゆえに、他のプリンスと比べていい意味でも悪い意味でも人間臭いところがあると思っているんですが、それがよくにじみ出ていた声だったと思う。彼のあの自分の顔の良さを自覚してる感じ最高よね……。あと彼の葛藤が割と丁寧に描写されてたのも良かった。彼は本当に人間くさいんだ。

 

あとジャスミン周辺の改変ね。アニメの展開ちょっとうろ覚えなんで変なこと言ってたらごめんなさい。アニメでの彼女はまだ16歳の少女で、外に出たい理由も主には好奇心や父親への反抗心からきているものだったと思う。それが今回の映画ではおそらく20代になり、自分が国を治めようと努力し国の現状を確かめたいと願う王女になっていた。いや〜これはね、正直うまいとこに落とし込んだな!と思いました。

劇中で彼女は何度も父親やジャファー、ダリアに「私は無理に結婚なんてしなくてもいい」「勉強だってしている、私にも国は治められるはずだ」と主張するけれど、どれも相手にされない。それに彼女は国民の現状を見にいくことも許されていない。長年続く王族の伝統と制度によってがんじがらめにされていた。

やはり、その現状を打ち砕けるのはアラジンしかいなかったのだな、と実写版を見ていて初めて思いました。王族にも政治にも関係しない彼に連れ出してもらい、彼女は初めてかりそめの自由を手に入れることができた。

この「アラジン」という物語の中で「アラジンとジャスミンが惹かれ合うこと」は必須だった、とそう思わせてくれるような改変でした。泣いた。

魔法の絨毯に乗るシーンはアニメ版をリスペクトしていてこれも良かった(「僕を信じて!」のところ)。あの言葉こそ彼女を解き放つ魔法だったのだと思います。あの言葉があったからこそ、ジャスミンは国王に成り代わったジャファーに対して反発でき、親衛隊長を説得できたのではないかな。

あと(密かに)キーになるシーンだと思ったのは、同じく魔法の絨毯に乗っている中、アリ王子=アラジンだとバレてしまってからの会話。「私が国を治めたい」と語るジャスミンはアラジンに「あなたもそう思う?」と同意を求める。けれどそのとき彼が返すのは「それ(僕が同意すること)がそんなに重要?」という台詞。あれこそジャスミンの自主性を最大限に尊重した台詞だったと思う。

 

ジーニーに話を戻します。

ジーニーは登場シーンが本当に本当に良かった!!!!! 正直言うとですね、私は映画を見る前にサウンドトラックを聴いていたんですが、アニメ版と比べてどうしても声の違和感が気になって。やっぱり声が違うので。それが映像と合わせて見るとどうだ! 違和感はさっぱり消え去って「この声しかありえない!」と思うようになりました。山ちゃんはすごい。「ウィルスミスの演じるジーニー」にぴったりの声でした。映画見てからサントラ擦り切れるくらい聴いてる。プロの声優の仕事ってもんを見せつけられました。

ディズニー映画って吹き替え版より字幕派って人が多いと思うんだけど、本当にアラジンは吹き替え版で見てほしい……。あ、もちろんア・ホール・ニュー・ワールドジャスミンのソロ曲の吹き替えも素晴らしかったよ!オススメ度としてはリメンバー・ミーと同じくらい。あれも吹き替え版良かったよね……特にミゲル。

 

ラストも良かった。やっぱり国王はジャスミンがなるべきだよね! 納得です。アラジンは前半でも後半でも「弱さ」が描写されがちだったからね。それが彼の特性なんですが。

 

以上、べた褒め感想なんですが一つだけ要望を言わせてほしい……!!

アニメ版のラストのキスシーン入れて欲しかった!!!! あのキスシーンが世界で一番好きです。