人生死ぬまでの暇つぶし

時間が足りていないオタクの日記です

映画鬼滅の刃 無限列車編 感想

※ここから先、鬼滅の刃全編を履修済みのオタクが好き勝手書き散らしています。ネタバレ注意!

 

映画鬼滅の刃、見てきました。特典の煉獄零巻を絶対に手に入れたかったので最速で。感想をひと言で言うと、もう本当に最高でした!! 作画良すぎるし、煉獄さんカッコよすぎだし。本当にずっと泣いてました。煉獄さんの生き様が尊くて輝いていた……。

 

煉獄さんって、鬼滅の刃全体で見るとかなり出番が少ないキャラだと思うんですね。単行本ならたった2巻ほどで彼の話は終わってしまう。なのにこんなに惹き付けられるのは、彼の生き様が本当に美しいからだと思います。

命を燃やしきって生きた人。彼の育った境遇ははっきり言ってあまり恵まれてはいないものだったと思います。早くに亡くなった母、酒に溺れるようになった父、炎柱を継承しなければならない重圧。それらの現実は、夢の世界の中でも改変されないほど、彼にとっては「当たり前」だった。そのことが本当に苦しいです。彼は何を支えに生きていたのか。何を思って生きていたのか。きっと母の言葉を支えにしていたんだろうな、と思います。己の責務を全うすることだけを考えていた。その生き方がどれだけ苦しかろうと、前だけを向いていた。

そう考えると、彼のあの死に方はある意味幸せな死に方だったのかもしれません。乗客も後輩も守りきり、笑顔で死ぬことができた。家族に言葉を残すことが出来た。後輩の心の中に残り続けることができた。最終決戦の最中、炭治郎が心で唱えた「心を燃やせ」の言葉。煉獄さんはその言葉の中で、ずっと生き続けている。

鬼滅の刃のテーマのひとつが「人の思いは繋がり続ける」だと思っているんですが、それを体現しているのが煉獄さんなんだと思います。彼自身は死んでしまっても、その心と言葉は炭治郎の中に残り続け、その刀の鍔は小鉄くんを守り、日の呼吸の詳細を弟は探し出す。そしてそれがまた炭治郎を助ける。全ては繋がっている。そういうふうにできている。鬼殺隊のその信条を体現した男こそが、煉獄杏寿郎なんです。

炎のように刹那の命を燃やし尽くした人。本当に彼の最高の姿を映し出してくれた、素晴らしい映画でした……。

 

あと特典の煉獄零巻も本当に本当に最高でした……。しかし同時に切なくなってしまった……。煉獄さんの言う、「君たちのような立派な人に いつかきっと俺もなりたい」という台詞。自分の死を覚悟してなければ絶対出てこない台詞じゃないですか……。彼はもうとっくに、他人のために命を燃やす覚悟をしていたんだな。自分が死んでも、その思いは引き継がれることを知っていた。なんて残酷で悲しく尊いのか……。もっと生きていて欲しかった……この物語は本当に残酷で美しい。ワニ先生大好きです……。とりあえずこの先1週間は主題歌「炎」を聞いて毎晩泣く。

 

最後にメタ的感想としては、今後に繋がる伏線がたくさん確認できて大満足でした。猗窩座……君の過去も是非アニメで見てみたいよ……。アニメ2期本当に本当によろしくお願いします!