人生死ぬまでの暇つぶし

時間が足りていないオタクの日記です

お手軽万年筆にハマって欲しい

f:id:mboxmhnt:20200328230655p:image

万年筆、インクが大好きです。

沼にハマって早数年。本当に素晴らしい沼で一生ここから出られる気がしません笑。この沼の住民を増やしたくこの記事を書きます……。引きこもりが推奨されるこのご時世にこそ、みんな万年筆とインクにハマってくれ……。

 

そもそも万年筆の良さって?

万年筆は、そもそも縁のない人には本当に縁のない筆記用具だと思います。が、一度手に入れると手放せなくなるのが万年筆。

その良さのひとつが万年筆自体のデザインです。

f:id:mboxmhnt:20200328203252p:image

【即日出荷OK】 KAWECO 万年筆 カヴェコ 万年筆 ALスポーツ サクラルーセント Sakuralucent | 世界の筆記具ペンハウス

こんな風にコロッとした可愛らしいものから、

f:id:mboxmhnt:20200328203524p:image

ラミー 万年筆 限定品 新学期ギフトセット 2020 サファリ万年筆ギフトセット | 世界の筆記具ペンハウス

カラフルながらシュッとしたクールなデザインも。

f:id:mboxmhnt:20200328203644p:image

LAMY ラミー 万年筆 Lamy2000 L01 | 世界の筆記具ペンハウス

シンプルなデザインのものも、

f:id:mboxmhnt:20200328203830p:image

Pent〈ペント〉 万年筆 by大西製作所 アセテート 1700Sシリーズ 蒼穹の彗 <スワロフスキー ライトアゾレ> | 世界の筆記具ペンハウス

うっとりするような軸のものも。

そのブランドによって、万年筆のデザインは大きく変わります。自分がグッとくるデザインを探すだけでも楽しいです。

 

次の魅力は、その書き心地。万年筆で文字を書いたことはありますか? あの書き心地はやばいです(語彙力……)。病みつきになります。スラスラと(ものによってはヌラヌラと表現されることも)滑らかに文字を書ける感覚は本当に素晴らしいです。

そして万年筆の特徴として、その書き心地が「成長する」ことが挙げられます。同じ万年筆で文字を書き続けることで、万年筆のペン先は持ち主の書きグセに対応していきます。つまり、書けば書くほど書きやすくなります。自分唯一のものに成長させていける筆記用具は万年筆だけです。

 

最後に魅力として挙げたいのは、インクです。ここ数年でインクの種類は爆発的に増えました。別記事で詳しく後述しますが(というか語らせて欲しい)、マジでめちゃくちゃな数のインクが発売されています。

f:id:mboxmhnt:20200328232145j:image

これは私の部屋のインク棚の一部。

日本の自然を表現したもの、宝石をモチーフにしたもの、とりあえずめちゃくちゃ色数があるものまで。単価が安いこともあり、万年筆沼よりインク沼の方が深いのではと思うことも……。

 

情報を手に入れるために

Twitterで#万年筆沼  #インク沼  のハッシュタグを検索すれば、沼の住民の方々が投稿した美しい写真を気軽に見ることができます。沼の住民の方々は写真を撮るのもお上手で……。万年筆とインクの組み合わせもよく参考にさせて頂いてます。

お手入れ方法については各販売会社のHPが、1番信頼度が高くて良いと思います。

こちらの会社のページが、情報がまとまっていてわかりやすい。万年筆の構造や用語から万年筆の洗い方などの動画もあり、とても詳しく解説して下さっています。(ここが販売されているKobe INK物語も本当に美しいインクなんです……!)

書籍ではこちらがおすすめ。

万年筆のすべて (趣味の文具箱特別編集)

万年筆を買う際に必要な知識がすべて載っています。あと本当に写真が美しくて……! 実質万年筆の写真集です。この本を書かれた編集部が毎月刊行している雑誌も最高すぎるのでぜひ読んでください。

趣味の文具箱 Vol.53(誘惑する新作ペンとインク)[雑誌]

万年筆とインクに対する愛しかない。

 

欲しいけど……

「万年筆、いいかも」と思っても、購入の足枷になるのがその価格だと思います。万年筆、高価なイメージありますよね。実際、高価な万年筆はいくらでもあります。けれど、最近は逆に安価で質のいい万年筆もたくさん増えてきました。ここからは、私自身おすすめの比較的手に入りやすい万年筆を書いていきます。

 

前提として

万年筆はインクを入れないと書くことができません。そしてインクを入れる方法には大きくわけて2つあります。カートリッジを装着する方法と、コンバータを装着しインク瓶から吸入する方法です。詳しくは先ほど紹介したHPがわかりやすいかと。

私はインク沼にも沈んでいるので、より多くのインクを使用できるコンバータ式を推しています。という訳で、これから書いていく万年筆は基本的にコンバータ使用を前提としています。あとカートリッジはあまり使わないので詳細がわからないのもある笑。

この時点で1500字超えててウケるな。どれだけ書くんだ笑。では行きましょう〜!!

※価格や販売色等事実とは異なる場合があります。必ずご自身で調べるようにしてください。

 

~5000円

まずは最低価格から5000円までで。

カクノ(パイロット)

f:id:mboxmhnt:20200328232858p:image

公式サイトより

価格:約2000円(コンバータ含む)

お手軽万年筆の先駆者にして王者。パイロット社のカクノです。迷ったらこれ買っとけって感じはある。

カクノのよさはとにかくそのコスパ!約2000円(本体1000円、コンバータ1000円弱)で揃えられるにも関わらず、質が本当にいいです。私自身7年前に購入したカクノを今も現役で使用しています(7年前だぞ!? 故障もなく使えてるの本当にすごい……)。

f:id:mboxmhnt:20200329133018j:image

f:id:mboxmhnt:20200329132910j:image

我が家の7年選手のカクノちゃん。ペン先の笑顔が可愛い。

ペン先は合金製で、硬めのサリサリとした書き心地。しかし長く使っているとペン先がいい感じに削れて、ヌルヌルとした書き心地になってきます。太さはEF(超細い)・F(細い)・M(太め)の3種類。特にEFは本当に細字を書くことができるので、小さな手帳にも書きやすいです。

カラーバリエーションが多いのも魅力のひとつ。通常カラーやパステルカラー、全て透明のスケルトンまで! 気になる軸のものを何本か集めてみても楽しいと思います。

どこの文房具店でも必ず置いてあるので、買い物がてらふらっと見てあげてください。

 

コクーンパイロット)

f:id:mboxmhnt:20200329135138j:image

公式サイトより

価格:約4000円(コンバータ含む)

カクノの上位互換版です。といっても、ペン先はカクノと同じものを使用しているらしいです。カクノとの違いはその軸!金属製でずっしりとした重みのある軸は本当にかっこいい。

カクノのデザインがちょっと可愛すぎると感じたり、人にプレゼントしたりする場合はぜひコクーンを。

 

プレジール(プラチナ)

f:id:mboxmhnt:20200329164804j:image

公式サイトより

価格:約2000円(カートリッジ含む)

パイロット社のカクノと双璧を成す、プラチナ社のプレジール。

と、ここで紹介していて申し訳ないのですが、私はプレジールを購入していません……。なぜならプレジールはコンバータが使えないから! つまりカートリッジ使用のみで、インク瓶のインクの使用が出来ないのです……。(自己責任で無理やりコンバータを装着する方法はあるようですが)

そんな訳でプレジールについてはあまり語れないのですが、プレジールの利点は、インクが乾きにくいこと! プレジールはこのお値段でも「スリップシール機構」を装備しており、1年経ってもインクが固まらないことを売りにしています。

「インクにあまりこだわりはないから、とにかくケアがいらない万年筆がほしい!」という方はプレジール、おすすめです。

 

LAMY safari (LAMY)

価格:約5000円(コンバータ含む)

みんな大好きラミー。気がつくと家に何本も増えている万年筆です。私の家にも既に4本ある……。

ラミーの万年筆は本当にデザインが素敵過ぎて……! 唯一無二のスタイリッシュなデザインと豊富なカラーバリエーションが最高です。そして何よりラミーを買いたくなる理由は、毎年限定色が発売されること! 2019年の限定色はパステルカラー3色でした。

f:id:mboxmhnt:20200329212938j:image

公式サイトより

可愛すぎる……。加えて限定色のインクも発売されます。本当に最高。毎年集めたい。もちろん定番のブラックやホワイト、レッドやイエローといった色も揃っています。

ペン先はステンレスで、よい意味でガシガシ書ける書き心地です。外国製なので、EFやFのペン先でもちょっと太めに感じるかも。インクの出がかなりよいので、滑らかに書くことができます。手帳に書き込む時よりも、アイデアとかを自由に書く時に輝く万年筆だと思う。

 
カヴェコ スポーツシリーズ(kawaco)

価格:3000~5000円(商品による)

可愛すぎません?? この丸いフォルム……カラー……全てが愛しすぎる。ここ数年で急にお店で見るようになった気がします。価格も見た目も全てがかわいくて集めたくなっちゃう。

これまで書いてきた万年筆たちと比べると、長さもかなりコンパクトで持ち運びやすいです。逆に手が大きい人だとちょっと扱いづらいと感じるかも。

ペン先はスチール製で硬めの書き心地。他の外国製の万年筆と同様に、細字でもちょっと太めになっています。そしてペン先の彫刻が本当に可愛いから見て欲しい。

これは私が去年お迎えしたサクラルーセント。ペンハウスという万年筆の通販サイトで、春限定で発売されるスポーツシリーズです。価格は10000円くらい(記事の主旨からはずれる……)。

f:id:mboxmhnt:20200402162057j:image
f:id:mboxmhnt:20200402162052j:image
f:id:mboxmhnt:20200402162048j:image

全てが可愛すぎる。メタリックなピンクが本当に美しいです。ペン先に青いインクが染み込んでいるのもいい。(入れているインクは色彩雫の紺碧です)

 

 

~10000円

もうちょっと奮発できる! という人へ。

 

四季織シリーズ(セーラー)

f:id:mboxmhnt:20200401223331p:image

f:id:mboxmhnt:20200401223338p:image

f:id:mboxmhnt:20200401223346p:image

公式サイトより

価格:約6000円(コンバータ含む)

美しすぎない!?

このモチーフが好きでないオタクいる??って感じ。日本の四季をデザインした万年筆です。この写真だと分かりにくいんだけど、「ほしくず」が本当に美しくて……! 暗い藍色にチラチラと光るラメにうっとりします。

「もっとセーラーの万年筆の美しさを見たいんだけど?」という人はぜひこの方をフォローしてください。

物欲を刺激する魅惑的な写真をたくさんあげられています……。罪深い。

ペン先はステンレス製でカリカリとした書き心地。特にEF(超細字)はかなり細いので、インクによっては文字が掠れてしまうことも。(セーラーに限らず全ての万年筆においてですが)試し書きはした方がよいです。しっかり細い字を書くことができるので、場所を問わず活躍する万年筆です。

 

LAMY AL-star, LAMY Lx (LAMY)

ラミー? さっき出てなかった? とお思いでしょうか。先ほど書いたラミーサファリとは別シリーズの紹介です。ラミーサファリとは何が違うのか? それは、軸の材質とカラーバリエーションです。

上からラミーアルスターの新色と、ラミールクスの定番色たち。

価格:約6000~9000円(コンバータ含む)

この色合い、正に「大人にぴったりのラミー」。この金属軸は持つと丁度いい重みがあって、ひんやりしていてずっと持っていたくなります。サファリと同じく毎年限定色が発売されるので、オタク魂がくすぐられる。本当に惚れ惚れするほど美しい金属なので、ぜひ直接見てください!!

 

TWSBI

台湾からの新星TWSBI。もうこれは記事の趣旨からは外れるのですが、今私が1番欲しい万年筆のブランドです。

価格:約6000~15000円(シリーズによって異なる)

この万年筆、実はコンバータが必要ありません。直接万年筆の中にインクを吸入できる形になっています。つまり透明な軸を通して、インクの美しい色が観察できるんです!! 素晴らしいデザイン……。透明軸を発明した人は本当に天才だと思う。

ペン先はステンレス製とのことなので、割とガシガシ書ける万年筆だと思います。また、万年筆を購入すると分解キットなるものが付属するので、長くメンテナンスできるとのこと。最高ですね。自粛生活で出費も減っているし買ってしまおうかな……。

 

 

というわけで、以上お手軽万年筆の紹介でした! もちろんこの他にも素晴らしい万年筆は沢山あります。万年筆沼はとてもとても深い沼なので、一生楽しめること請け合いです。皆さんも楽しい沼生活を!