人生死ぬまでの暇つぶし

時間が足りていないオタクの日記です

嫌なことがあった

愚痴です。

ある日の実習中。指導者が所用で席を外したので、戻ってくるのをぼんやりと待っていた。私が指導を受けていたのは仕事場のど真ん中で、たくさんの人が忙しく働いていて私に注意を向ける人はいない。誰もそんな余裕はない状況。

そんな中、珍しくこちらに話しかけてくる人がいた。その人(Aとする)は若手の男性で、その部署の社員なのだが暇そうに仕事場をふらついていた。Aはマスクをしていたのでよく分からなかったのだけど、恐らく笑いながら近づいてこう言ってきた。

「ここの部署のいい所は可愛い人が多いところだよね」

は??と思った。まあ思うよね。一瞬何を言っているのか分からなかった。Aの発言は明らかにその場にそぐわない発言だったし、それを学生である私に伝える意味も理解不能だった。Aはそれだけ言うと、ひとりで笑ってどこかへ行ってしまった。

そして数分後。またAがふらふらと近づいてきた。

「ここの部署には可愛い人がふたりいるんだけど、今あそこでPCを触ってる人がそのうちのひとりなんだ〜。でもあの人は性格が男だからダメだよね」

そう言ってまたふらふらと離れていった。

その時やっと「私はセクハラを受けているんだ」と理解した。いや、これをセクハラと呼ぶのは正しくないかもしれないけれど、歪んだ価値観を押し付けられているのを感じたし、その価値観は私にとってとても不快だった。

どうして職場で人の見た目の話ができるんだろう。そもそもお前に他人の見た目をジャッジする権利はない。ましてや性格を否定する権利もない。その話を私にして一体どうしたかったんだろう。

この部署の責任者(指導者)はとてもいい人なのに、どうしてこの人を野放しにしているんだろう。この人はいつも職場でこういうことを言っているんだろうか。周りはどう思ってるんだろう。

色々考えた。めちゃくちゃに不愉快だった。でも何より不快だったのは、その話に愛想笑いしかできなかったことだった。

ちゃんと「どういう意味ですか?」と聞ければよかった。それができなくても、せめて「自分が不快に感じている」という態度をとるべきだった。へらへら愛想笑いなんてするんじゃなかった。

私の悪い癖のひとつに、「目上の人に必要以上に媚びる」というのがある。自覚しているんだけれどなかなか治らない。その場の空気を壊すのが怖い。目上の人の一挙一動にビクビクしてしまう。

たぶんこれから先、私がAと関わる機会はほぼない。ハラスメントとして上に報告できるような出来事ではないとも思う。でも再びこういうことがあった時に、きちんと愛想笑いをやめられる人間になりたいと思った。